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第十八話 河童の正体編
御徒町樹里はありがたい教典を授かるために西を目指しています。
旅の途中で出会った女の河童に、本当は龍の馬と豚の妖怪の亜梨沙が倒されてしまいました。
河童が樹里に襲いかかろうとした時、樹里に下心がある石猿の孫左京が戻りました。
「あんたの事は知っているよ、孫左京」
河童が言います。左京は、
「言っておくが俺は球団は持っていないぞ」
「わかってるよ。私だって天界にいたんだからさ」
「何!?」
河童の意外な過去に驚く左京です。河童はキッと左京を睨みつけ、
「私は天帝の近衛大将だったのさ」
と言いながらも胸の谷間を強調します。
「おお」
左京は思わず見入ってしまいます。
「隙あり!」
河童が口から粘液を吐きます。
左京は素早くかわしましたが粘液は左京を追いかけて絡みつきました。
「ううっ!」
左京は動けなくなりました。
「昔年の怨み、今晴らすぞ」
「関根勤の怨みですか?」
樹里が言います。
「誰がそんな事言った!?」
河童がまた切れました。