178/1000
第百七十八話 みのぽんた、暴れる編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
紅孩児は、樹里に敗れ、弟子になりましたが、みのぽんたは納得がいきません。
「ぐがお!」
斧を振り回して猛り狂うみのは、孫左京ですら手を出せない状態です。
「あいつと会話ができる紅孩児がやられちまったからな」
左京は気絶している紅孩児を見ます。
「お師匠様を守るぞ」
亜梨沙と蘭が頷きます。すると樹里が、
「私が説得しましょう」
と進み出ました。
「危ないですよ!」
左京が止めようとしましたが、樹里はみのに近づきました。
「朝ズバいつも見てます」
樹里が笑顔全開で言います。
「そのみのじゃないです」
左京達は項垂れました。
「が?」
みのの動きが止まります。
樹里は帽子が取れたままなので、只今「女の子パワー」全開です。
しかもみのは大きいので樹里は上目遣いのウルウル瞳です。
「ごお!」
みのは斧を投げ出し樹里に跪きました。
一件落着です。
唖然とする左京達でした。