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第百七十七話 みのぽんた、切れる編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
紅孩児は樹里の弟子になりました。
孫左京は不満そうです。
「お師匠様はママと同じくらい奇麗です」
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「さあ、兄さん、姉さん、行きましょう」
紅孩児はやる気満々です。
亜梨沙と蘭は白けており、馨は敵意に満ちた目で見ています。
リックはその隙に亜梨沙の胸を揉もうとして殴られます。
その時でした。
「グガー!」
みのぽんたが起き上がりました。
彼は激怒しています。
「みの君、もういいんだよ、戦わなくても」
紅孩児が言いました。しかしみのは納得がいかないようです。
「ぐがおお、ぐごああ!」
みのが叫びます。そして紅孩児を斧で叩き伏せます。
「ぐう……」
みのは更に亜梨沙達に襲いかかります。
「てめえ!」
左京が斧を如意棒で受けます。
亜梨沙が小声で、
「けしかけといて自分だけ弟子になったりしたら普通怒るわよね」
と蘭に言いました。




