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第百七十五話 しつこい紅孩児編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
紅孩児とみのぽんたの攻撃を退けた樹里達は森を抜けて次の国に入りました。
畑が広がる所を過ぎると街に出ます。
「待たせたな」
そこへまた紅孩児が現れました。みのぽんたも一緒です。
「しつけえよ、てめえら!」
孫左京が進み出て如意棒を出します。
みのが左京に突進します。
「またお前か!」
激しい戦いが始まります。
「坊主、今度はさっきみたいにはいかないぞ」
紅孩児は一足飛びに樹里のそばに飛翔します。
「お師匠様!」
それに気づいた左京と蘭と亜梨沙が叫びます。
「死ね!」
紅孩児は火を吐きました。
「危ない!」
馨が避けますがそのせいで樹里が落ちます。
「きゃ!」
樹里の帽子が飛びます。
「何が『きゃ!』だ! 止めだ!」
紅孩児が樹里に迫ります。
「お師匠様!」
蘭と亜梨沙が駆け寄ります。
「あ」
紅孩児は樹里が女の子だと気づきました。
「ママに似てる」
紅孩児は呟きました。