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第百七十三話 紅孩児の逆襲編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
紅孩児は樹里のデタラメな芭蕉扇攻撃に遭い、遥か彼方に飛ばされました。
「あの坊主、許さない! あいつがママを苛めたんだな」
思い込みと逆恨みで出来ているのが紅孩児のようです。
樹里達は紅孩児を撃退しまた進み始めました。
「あのマザコン、また来るんじゃない?」
亜梨沙が孫左京に言います。左京は、
「来るだろうな。でも芭蕉扇の本物はこっちにあるから大丈夫だ」
「窮鼠猫を噛むにならなきゃいいけどね」
蘭が難しい事を言います。
「嫌だにゃん、猫は噛まないで欲しいにゃん」
リックが怯えます。それを馬の馨が白い目で見ます。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「待たせたな」
紅孩児が予想通り登場です。
同行者がいます。
大きな牛です。身体は人間です。蘭と同じく腰蓑を着けています。
「友達のみのぽんた君だ。お前達をやっつけてくれるそうだ」
紅孩児は得意そうです。