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第百七十話 マザコン妖怪登場編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるため西を目指してます。
樹里達は先発していた(?)猫のリックと合流し次の国を目指します。
そこは昼尚暗い森が続く所です。
「何だか怖いわ、左京」
そんな事を言いながら孫左京に身体を密着させている亜梨沙です。
「くっつくな!」
左京が怒鳴ります。
「あんたもよ、エロ猫!」
亜梨沙のお尻にしがみついていたリックが蹴飛ばされます。
「強烈なスケベジジイの後だと猫のエロに気づかなくなりそうね」
蘭が言います。
「そんな凄い奴がいるのかにゃん。僕は弟子になりたいにゃん」
リックは憧れの目で言います。
「変態共が」
左京が吐き捨てます。
「見つけたぞ!」
森の上から声がしました。
「誰だ!?」
左京は周囲を見渡します。
「ママの仇め」
「ママだと?」
左京が眉をひそめます。
「エンドラさんですか?」
樹里が尋ねます。
「誰が奥様は魔女だ!」
声の主が姿を現します。
「てめえは紅孩児か?」
左京が言いました。