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第百六十六話 孫左京の反撃編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京は樹里が倒れたのを見て切れ、六耳獼猴に猛攻をかけました。
しかし六耳獼猴は巨大化して、再び攻撃に出ます。
「よくもやってくれたな、孫左京! 粉微塵にしてやる!」
「うるせえ! お師匠様の仇、討たせてもらうぞ!」
左京も巨大化します。
「そうなんですか」
樹里が笑顔全開で立っています。左京は唖然とします。
「バカな、生きていたのか?」
六耳獼猴も驚いています。
「躓いてしまいました」
樹里が笑顔で言うと六耳獼猴はムッとしました。
「どこまでも惚けた坊主だ」
左京は嬉し泣きしました。
「ご無事で何より!」
そして六耳獼猴を睨み、
「勝負だ!」
「ほざくな!」
二人の怪獣並みの戦いが始まります。
「さあ、太路に乗って。離れた方がいい」
河東真君が樹里に声をかけます。
「大丈夫です」
樹里は動きません。
「わかった。私も力を貸そう」
と河東真君は言いました。




