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第百六十五話 孫左京危機一髪編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京は六耳獼猴の変幻自在の攻撃で苦戦しています。
「うわあ!」
左京は跳ね飛ばされて倒れました。
「止めだ、孫左京! 俺の影!」
六耳獼猴が河東真君も驚く凶悪顔で迫ります。
「お猿さん!」
樹里が駆け寄ります。
「邪魔するな、坊主!」
六耳獼猴の攻撃が樹里に当たり、樹里は倒れました。
「お師匠様……」
左京の中で何かが切れました。
「てめえ! 可愛い女の子に何しやがるんだ!? てめえだけは許さねえぞ!」
左京が怒りに燃えます。
「抜かせ。お前など私の足元にも……」
六耳獼猴の自慢話が終わらないうちに左京の如意棒が彼の顔面を襲います。
「グガ!」
六耳獼猴は後ろに飛びます。
「まだだ!」
左京はそれを追い抜き、更に如意棒で叩き伏せます。
「おらおら!」
如意棒の乱れ撃ちです。
「ふおおお!」
「わわっ!」
いきなり六耳獼猴が巨大化しました。
左京はいきなりピンチです。