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第百六十四話 六耳獼猴の黒幕編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
左京と六耳獼猴の戦いが続く最中、樹里は河東真君の手当をします。
「ところでかとうまことくん」
「その読み方で呼ばないでくれ!」
河東真君の様子が変です。彼は樹里が女の子なのに気づき、ドキドキしているのです。
天界の英雄も只のエロオヤジでした。
「誰がエロオヤジだ!」
登場人物が地の文に突っ込むのは禁止します。
「悪いお猿さんの背後に何かが見えるのですが、何でしょうか?」
河東真君は、
「気づいていたのか。奴の後ろにいるのは第六天魔王だ」
「杉田か○るさんですか?」
「誰が鳥の詩だ!」
河東真君が華麗な突っ込みを披露します。
「仏法を滅ぼそうとしている魔物だ」
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「太上老君様が天帝陛下とお話しになっている」
河東真君は言いました。
ふと見ると樹里は寝ていました。
「寝るな!」
河東真君は切れました。