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第百五十二話 河東真君対孫右京編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京を倒した孫右京を退治するために天界から脱獄囚顔の河東真君が来ました。
「なるほど。確かに貴方は我が愚弟左京を倒した男。しかし、私は愚弟よりずっと強いですよ、バ河東真君」
孫右京は不敵な笑みを浮かべて穏やかに言います。河東真君は、
「貴様、私の幼少時の渾名を何故知っている!?」
と激怒しました。
「こら、俺の事を我が愚弟とか言ってるんじゃねえよ、偽者!」
左京が怒鳴ります。
「取り敢えず、貴様を倒す!」
河東真君が動きます。彼は天界一速い韋駄天について足を鍛えましたので自信があります。
「私の動きが見えるか?」
「見えますよ」
河東真君は右京に足を引っ掛けられて倒れました。
「どお!」
河東真君は顔からこけます。
「アホか」
左京が鼻で笑いました。
「愚弄しおって!」
河東真君は青龍刀を振りかざします。
「みっともないですねえ」
右京が笑います。