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第十五話 思いがけない展開編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 樹里達は妖怪の罠に嵌りました。


 石猿の孫左京は中州に嵌り、巨乳妖怪の亜梨沙は料理に嵌っています。


「さあ、お坊様、頂かせてもらいますよ!」


 妖怪の母娘が口を大きく開いて樹里に襲い掛かりました。


 その時でした。


「ぐえ!」


 二匹の妖怪を跳ね飛ばした者がおりました。


「何だ?」


 妖怪はビックリしてその者を見ます。


「馬だけど実は龍の馨さんです」


 樹里が笑顔全開で言います。


「ども」


 照れながら馬が挨拶します。


「何だと!?」


 左京は仰天しました。


「とどめです」


 馨が後ろ足で妖怪親子を蹴飛ばしました。


「ひええ!」


 二匹は空の彼方に飛んで行ってしまいました。


「ねえ、もうご馳走ないの?」


 亜梨沙が場違いな事を言いました。


 左京はようやく中州から抜け出しました。


 そして馨に小声で、


「たまには交代させろ。お師匠様を俺の背中に乗せたい」


「いいですよ」


 こうして変態条約が締結されました。

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