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第百四十三話 思わぬ結末編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
左京と樹里の力で九尾の狐は只の狐に戻りました。
今裁判中です。
「死刑よ、この猫」
亜梨沙が言います。
「死刑は酷いにゃん、皆を助けたにゃん」
リックが泣きながら弁明します。
「リックさんがいなければ大変でした」
馨が言います。
「ご裁定を」
左京が樹里を見ました。
「寝てました」
全員石化しました。
樹里の仲裁でリックは許されましたが、如意棒吊るしの刑は続く事になりました。
「もう絶対裏切らないにゃん。お師匠様の下着に誓うにゃん」
「変態猫!」
蘭の踵落としが炸裂です。
その時です。前から見た事がある女の子が来ます。
「樹里じゃない?」
「どちら様ですか?」
樹里は笑顔で尋ねます。怪しむ左京達です。
「渚よ」
樹里以外はギョッとします。
「渚さんは亡くなったはずでは?」
「死んだのは私の双子の妹の汀よ」
「そうなんですか」
そんな話を笑顔でかわす樹里と渚に唖然とする左京達です。