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第百三十五話 樹里、九尾の狐と対決する?編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里と馨は狐達に捕まり九尾の狐がいる邸に来ました。
「にゃにゃーん」
猫のリックは美女達を侍らせ盃を持っています。
「夢のようにゃん」
九尾の狐はそれを横目で見て、
「どうだい、坊主? 私に力を貸してくれたらあんたも酒池肉林だよ」
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「狐様、お師匠様は女ですよ」
リックが言います。九尾の狐はニヤッとして、
「知ってるさ。私を誰だと思ってるんだい?」
「キュウリのきゅうちゃんですよね?」
樹里が言います。
「だから私は漬物じゃないんだよ!」
九尾の狐が切れます。
「坊主には弟子が死んで行く所を見届けてもらうのさ」
狐は狡猾に笑いました。
「猿は茹で猿、豚は丸焼き、河童は酢の物、馬は刺身だ」
リックはゾッとします。馨は震えています。
「そうなんですか」
樹里は笑顔です。
「ところで坂本さん」
「誰が上を向いて歩こうだ!」
狐はまた切れました。
クライマーズ・ハイを読んでいるので、ふと思い出しました。