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第百三十四話 樹里、さらわれる編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京達は九尾の狐の策略で落とし穴に落ちてしまいました。
「バカだねえ、お前達は? 罠だって気づかなかったのかい?」
九尾の狐が高笑いします。
「畜生!」
左京は歯軋りしました。蘭が、
「あの猫、今度こそ殺す」
何故か一番五月蝿い亜梨沙が騒ぎません。
「お前達はそこで干涸びるにゃん」
リックはニヤリとして立ち去りました。
「お師匠様が危ない!」
左京が変身して脱出しようとしますが変身できません。
「無駄だよ。このお札のせいで、あんたらは妖術が使えないのさ」
九尾の狐は鉄格子に貼られたお札を示しました。
「坊主は頂くよ」
九尾の狐も立ち去りました。
「ひっ!」
術が使えない亜梨沙は豚に戻っていました。
「亜梨沙、その蹄で土を掘って脱出だ」
「ブヒブヒ」
亜梨沙は土を掘り始めました。
樹里の所に雑魚狐達が現れます。
「こいつら!」
馨が龍に変化して戦いますがやられてしまいました。