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第百三十一話 九尾の狐の策略編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
猫のリックは宿屋のベッドの中で目を覚ましました。
「気がつきましたか?」
そこには樹里の顔がありました。
「お師匠様」
リックは樹里に抱きつきます。
「このエロ猫!」
孫左京がリックを叩き落とします。
「にゃん」
リックは床にめり込みました。
「そのエロ、何とかしろ! 仮にもお師匠様だぞ!」
お前にだけは言われたくないと思うリックです。
「鼻血王子」
ボソリと悪口を言って部屋を出て行くリックです。
「てめえ!」
怒る左京を亜梨沙と蘭が止めます。
「まあまあ、左京」
そう言いながら巨乳で攻撃する亜梨沙です。
「何してんのよ、あんた?」
蘭が呆れます。
リックは宿屋の外で通りを眺めていました。
「可愛い猫だ事」
奇麗な女性が立っています。
「私の案に乗れば酒池肉林だよ」
九尾の狐のようです。
「あんたは嫌われ者だ。あいつらをやっつけたくないかい?」
リックはその誘いに乗る事にしました。