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第百三十話 わだかまり編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
左京達は九尾の狐を撃退しました。
でもわだかまりが残ります。
「僕は見捨てられたにゃん」
猫のリックはへこんでいます。
「お前は今まで何度も裏切ってるだろ! 反省しろ、エロ猫」
孫左京は容赦がありません。
彼はリックが樹里にまでエロ攻撃をするのが我慢できないのです。
「そうよ、エロ猫」
亜梨沙も容赦しません。蘭は話すのも嫌な程のようです。
「そんなに責めたら可哀想ですよ」
龍の馨が言いました。
「馬に同情して欲しくないにゃん!」
リックは悪態をついて走り出します。
「何なんですか、あの猫は!?」
温厚な馨もムッとしました。
「にゃん!」
リックは通りに飛び出して荷車に跳ねられました。
「アホか」
呆れる左京達です。
「そんな事を言ってはダメですよ」
樹里が言います。左京達はギクッとして樹里を見ました。
しかし、樹里は転寝をして寝言を言っただけでした。
左京達は唖然としました。