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第百二十六話 幼馴染との再会編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里達が訪れた国の市場には樹里の知り合いがいました。
「私よ、渚。ほら、小さい頃一緒に遊んだ」
女の子はリックを踏みつけたのも気づかない程興奮しています。
「そうなんですか」
多分思い出していないな。孫左京は樹里の笑顔を見て思います。
「懐かしいわ。元気だった?」
渚は嬉しそうに尋ねます。樹里も笑顔で、
「はい」
と応じます。
渚は樹里達を自分の邸に招待してくれました。
「凄いご馳走にゃん」
ボロボロのリックが叫びます。
亜梨沙と蘭も料理の豪華さに唖然です。
「さあ、召し上がれ」
渚は笑顔で言います。左京は何となく不安でした。
(どうしてこんな異国にお師匠様の知り合いが?)
左京は食べるフリをして誤魔化し様子を見る事にしました。
亜梨沙達は満腹のせいなのか薬が入れられていたからなのか、眠ってしまいました。
左京も寝たフリをします。
渚がその様子を見てニヤッとしました。