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第百十五話 リック危機一髪編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里は猫のリックに騙されて羊妖怪の所にいました。
「ふざけた坊主だが徳の高いオーラを感じる。食させてもらうぞ」
羊がその大きな口を開いて言います。
「ジンギスカン鍋ですか?」
樹里は笑顔で羊に対して決して言ってはいけない事を言いました。
「殺されたいのか!?」
羊妖怪が叫びます。そのせいで風が起こり樹里の帽子が飛びます。
「え?」
目が点になる羊妖怪です。
「この坊主、女ではないか! これでは不老長寿にはなれぬ!」
羊妖怪はリックに詰め寄ります。リックは今にもチビりそうです。
「そんなの僕知らないにゃんよお」
「騙したな、猫! この女共々地獄行きだ!」
樹里とリックがピンチです。
「お師匠様」
孫左京と亜梨沙と蘭と馨が来ました。
「女の手下か。皆まとめて殺してやる!」
羊妖怪は雄叫びを上げます。
左京が素早く樹里を庇います。
リックは羊妖怪と左京達に睨まれ、危機一髪です。