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第十一話 亜梨沙の秘密編

 御徒町(おかちまち)樹里(じゅり)は旅の僧です。教典を授かるために西を目指しています。


 お供は石猿の(そん)左京(さきょう)と巨乳妖怪の亜梨沙です。




 しばらく先に進むと樹里達は大きな町に入りました。


「野宿しなくてすむな」


 左京が早速宿を探しに行きます。


「お師匠様」


 亜梨沙が樹里を見ます。


「はい」


 樹里は笑顔全開で応じます。


「左京とはどういう関係なのですか?」


 亜梨沙は直球を投げました。


「他人の関係です」


 危険球が返って来ました。


 


 その夜です。


 樹里達を宿屋の主人がもてなしてくれました。


 左京と亜梨沙は意地汚くご馳走を食べました。


 食べ過ぎた左京と亜梨沙は食堂で寝てしまいました。


「ブヒブヒ」


 豚の鳴き声が聞こえます。


「うん?」


 左京は目を覚ましました。亜梨沙がいた所に豚が寝ています。


「亜梨沙が豚に食われた!」


 左京が叫びました。するとその豚が目を覚まし、


「ああ、左京。おはよう」


と言ったので左京は固まってしまいました。

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