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第百三話 虎大王の黒幕編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里は虎大王の言葉に驚きました。
「我らの仲間が沢山人間共に狩られ毛皮を剥がされた。我慢の限界だ」
大王は咆哮するように言います。樹里は、
「そうなんですか」
と頷き、
「ところで胡麻ダレさん」
「誰がツケメンだ!」
大王は切れました。
「吹雪は貴方の仕業ですか?」
樹里が尋ねます。大王は、
「違う。これは別物よ。只我らにも都合がいいのだ」
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「私をここに連れて来た理由は?」
「お前を攫えばあの猿が来る。まともに戦ったら勝てぬがここなら勝てるのだ」
大王はニヤリとします。
「猿の首を土産にすれば我らの仲間を甦らせると言われたのさ」
「どなたにですか?」
樹里が尋ねます。
「それは言えぬ」
「本当は忘れたのでは?」
樹里が言うと、
「バカにするな!」
大王が切れます。
左京と亜梨沙は虎妖怪を全員倒しました。
「行くぞ」
二人は城を目指しました。