表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
錯覚  作者: 手絞り薬味
8/47

妻3

 『働かないでくれ』


 夫は結婚する時そう言った。

 だから私は専業主婦だ。




 週末―――――。

 夫の運転する車に乗って、大型スーパーへ買い物に行く。

 ここで一週間分の食料などを、まとめ買いするのだ。

 私は車の免許を持っていない。

 うちには自転車もない。

 夫はそんなもの必要無いと言う。


 『買い物なら、俺が連れて行く』


 だから私は、ゴミ捨て以外に一人で外に出る事がない。





 週末―――――。

 夫はまだ明るいうちから、私を求める。


 『顔も身体も、よく見たいから』


 誰の・・・?


 見上げた夫の切ない瞳は、初めて会ったあの時と同じだった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ