痴漢退治
お尻を撫でられた私は、くるりと振り向き痴漢を睨んだ。
私は「いやーっ!」と叫び、稲妻の速さで中段前蹴りを痴漢の鳩尾に叩き込む。足甲の半分ほどが痴漢の鳩尾に突き刺さった。
ニヤケていた痴漢の顔が苦痛に歪む。
「いやっ」前かがみに倒れる痴漢の顎に右フックを食らわせると、顎が砕ける。
「いやぁっ」
右フックをくらい傾いた顔の左頬に、左の掌鎚を打ち下ろす。顔面を打ち付けられ、痴漢はべしゃりと顔から床に突っ伏した。
もぞもぞと床に這う痴漢の首根を掴み、起き上がらせる。
「いやーっ」顎を蹴り上げ、仰向けに転がし「えいやっ」と踵で股間を、ぱちゅんと踏み潰した。
痴漢の「助けて…許して」と、懇願する腕は『この手が私のお尻を…』と怒りを再び沸き起こさせた。
「えぇーい、やぁっ」と、渾身の力で手刀を振り下ろし両腕を叩き折る。
深夜の公園で、か弱い女の子を狙うような卑劣な行いは許さない。
「きぃゃあぁぁー」と、私は怪鳥音を発して地面を蹴った。蹴足の衝撃でコンクリートの地面が割れる。公園の街灯程の高さまで飛び上がり、ぐりりんっ、と身体を捻る。
「迦楼羅螺旋蹴りーっっ!!!」
錐揉み回転をしながら、スカートを閃かせ急降下する。チラチラと見える太腿に痴漢は目を離せない。回避不可能の必殺蹴りは、痴漢の胸元に当たり痴漢は「もうこりごりだー」と断末魔をあげ爆発四散した。
「迦楼羅神将拳の使い手の私のお尻を触るなんて、いい度胸ね。私は、絶対に痴漢を許さない!」
私は闘い続ける。この世に変態がいなくなるまで。




