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空想怪奇ラフ  作者: モッズコート
空想怪奇ラフ 爛れたタイムレター
7/100

第7話 りんちさん

 社会科の授業を受けていると、欄間窓から女の頭が見えていたからぎょっとした。女は顔中が真っ赤になっていて、横に揺れながら、教室の中をじろじろと見渡しているらしい。頭が恐怖に支配された。ショーケースの中のケーキを見渡すような、なんでとない顔をして、その女は居た。ビクビクしていると、前の席に座っていた隼人という奴が紙切れを渡してきた。それを読んでみれば、「あんまりジロジロ見ちゃいけない」という文字が書かれてあった。その女は授業が終わる頃には居なくなっていた。休憩時間にあれはなんだと尋ねた。


「彼女は兄さんから聞いたことあるぞ。彼女の名前は『りんちさん』だ。昔娘さんを殺されたお母さんの幽霊なんだって。あそこから覗き込んで、娘さんを殺した犯人を探しているんだって」

「なんでジロジロ見ちゃいけないんだ」

「失礼だろ、レディに向かって」

「…………それもそっかぁ……」

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