表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空想怪奇ラフ  作者: 蟹谷梅次
空想怪奇ラフ わからない生徒
58/100

第58話 よこされた2人

 北愛子という生徒について、なにか知っていることはないかというのを近所に住んでいた老婆を少しだけ洗脳して聞き出してみたところ、「申し訳ないが覚えていない」というのが全貌だった。当たり前だ。こんな特徴のない地味な子供覚えているわけがない。


「どうすんの?」

「どうするか」

「おい」

「まぁ安心しろ。こういう時に使える人間を知っている」

「誰?」

「虚偽校の皆さんだ」


 ということでシラキさんに連絡して、虚偽校のエージェントを来さして貰った。何処かで見たことのある気がする顔だったが、思い出せなかった、が。そこら辺にいそうな主婦とそこら辺にいそうなサラリーマンみたいな男だった。


「サワムラとムラセだ」

「ほーう。名前はどうでもいい。ふたりに何ができるか、だ。ふたりに何ができる?」

「潜入と」

「調査」

「そんなこと俺でも出来るだろ」

「隼人。やめろ」


 一郎くんに止められて、怒りを発露させかけていた心がしんと落ち着いた。


「どうしてこの2人なんだ。どうして? どうして? どうして!」


 訂正。落ち着いていなかった。


「お前ひとりにやれることを他人にやってもらうことで、お前の手をあけておこうって事だろ? お前もなにかやりたいことがあるはずだから」

「そうか!? ……そうか。怒鳴ってすまない。気が立ってるんだ」

「いいよ。大丈夫」


 サワムラさんには学校に潜入して貰い、ムラセさんには盛岡市役所に潜入して貰った。

 いい情報が得られればいいのだが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ