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空想怪奇ラフ  作者: 蟹谷梅次
空想怪奇ラフ 呪縛箱
34/100

第34話 顔跡

 夜中、尿意で目を覚ました。カセットレコーダーからは怪談がおどろおどろしく流れていて、とても面白い。あとでおばけアーカイブ「別館:怪談」のところを思い出して、幻聴として楽しむことにしよう。そんな事を考えながら、部屋を出てトイレで用を足す。そうしていると、外から「ぽーん、ぽーん」と音がするのが聴こえた。小気味悪く太鼓が鳴っているらしいが、詳しいところというのがてんでわからなかった。その「ぽーん、ぽーん」という音は、とにかく家の周りをまわっているらしかった。翌朝、外に出てみると、家を取り囲むように、平らに積もった雪がちらほらと、まるで足跡のように苦痛に歪む男の顔の形に凹んでいた。

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