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空想怪奇ラフ  作者: 蟹谷梅次
空想怪奇ラフ 爛れたタイムレター
24/100

第24話 了

「悠、悠、起きて」

「ンヌォ……。ンヌォ……!? あっ、隼人っ! あの師匠いかれてんぞ!?」

「知っているよ」


 あれから2時間が経過していた。師匠はどうやら小型カメラで黒申教壊滅の状況をリアルタイムでこちらに伝えてくれていたらしく、その映像を見ていた鳩汰兄ちゃんは「やっぱりどこまで行っても悪は悪」なんて言っていた。きっとそれなりに酷いことをしていたのだろう。あの人、ほんとうに人類嫌いだから。


「あの人、ほんとうは黒幕とかない?」

「一応あの人は祓い屋だからなぁ……」

「なんで人類嫌い怪異好きなのに祓い屋やってんだ……?」

「狂ってるんじゃないかい?」


 現実でも好きな男や好きな御婦人を殺してしまう人間は居る。師匠もそのパターンなのだと思う。俺がそのパターンの人間ではないことを願いたいな……。


「俺は君のことを殺したくないな」

「どういう意味の言葉なの。それは」

「なんでもないよ。君は君のままでいてほしい」

「お? おう!」


 かわいい。


 しかし……それにしても……。師匠の計画の全貌は判明した。師匠は俺をおばけと人間の両方の特徴を持つ「怪人」に作り変えようというのだ。エクストラムの輝きの戦士……エクストラムマン……。なんだか恐ろしさを感じる……ゾッとする言葉だ。俺はそういう恐ろしい怪人になってしまうのだろう。


「隼人どうした?」

「……。なんでもないよ」

「母さんが外食しに行こうだって」

「それは本当に? いいことを聞いたね」

おばけアーカイブ

1-ピグさん

2-黒申教

3-生き猿

4-背後の誰か

5-日記内の呪文

6-存在しない商品

7-りんちさん

8-白河童

9-フェンスから垂れる質問者

10-病院のキャスター音

11-追いかけてくるハゲ

12-或カン光

13-引っ張る手

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