97.レプリカ
97.
竜宮城にやってきた俺。
雑魚女とともに、海の王のまつという部屋までやってきた。
「ママン! 助けに来ましたぁ!」
玉座に腰を下ろす一人の女。
そいつが、マリンの親であり、海の王であるのだろう。
海の王は、マリンを大人にしたような外見だ。
美人な人魚だ、が。それよりも目を引くものんがあったのだ。
右手に握る、禍々しい武器……。
黒い瘴気を放出する、黒い槍を見て、俺は感想をつぶやく。
間違いない。あの禍々しい武器は……。
「『呪物だな』」
妖刀も俺と同意見のようだ。
が、それともう一つ気になることがあるのだ。
「あれってコブトリのやつがもっていた神器に似てないか?」
海の王の持つ槍は、サハギンどもを操っていた、勇者の武器、神器と同じフォルムをしてるのである。
『はは、なるほど。アレはレプリカだな』
「レプリカ?」
『ああ。本物の神器を模して作った、模造品であるみたいだぞ』
元刀鍛冶である妖刀が言うのだ、本当のことなのだろう。
つまり、コブトリの神器をもとにつくられた呪物ってことか、あれは。
『呪いの影響でコブトリの神器より出力は上がってるようだな。気をつけろよ』




