85.救助
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
海岸を走っていた俺の元に届いたのは、女の悲鳴。
俺の体はその悲鳴の主の元へと、勝手に向かっていた。
妖刀が俺の体を勝手に操作してるんだ。そうに違いない。
『くく……照れるなよ』
うるせえ黙れ。ったくしょうがないな。
俺は妖刀に操られてるんだ。仕方なく、人助けするんだ。やりたくてやるわけじゃない。
『いいわけが苦しいぞ』
悲鳴がしていたのは海のほうからだった。
俺は街道を離れ、砂浜を駆ける。
「助けてくださいでーすぅう~!」
……タラ●ゃん?
声の主は沖にいた。
両手を挙げて助けを求めている。
察するに溺れかけているのだろう。
俺は幸運銃を構える。
『すぐに海に入って助けぬのか?』
魂を感知できるやつが、海の中にいるやつに、気づかないわけが無いだろうに。
「おら! 死ね!」
「ひいぃ! ひとごろしぃ!」
溺れている女めがけて発砲する俺。
だが弾丸は女に当たる前に方向を変えて、海の底へと向かっていく。
ややあって。
『ギシャシャアアアアアアアアアアアアアアアア!』
ざばーん! と大きな音を立てて、海底からそいつが顔をのぞかせる。
複数の触手。巨大な体。
海から出てきたそいつは巨大なイカだった。
大賢者の知識によると、そいつは【クラーケン】って魔物らしい。
「わぁん! 何してくださるやがるんですぅ!? クラーケン怒っちゃったじゃないですぅう!!」
助けを求めていた女がなんかほざいてやがった。
このまま立ち去っても良いんだが……。
まあそれはできないな。
妖刀が帰らせてくれないし。
「流れ弾当たって死にたくなかったら、おとなしくしてろ」




