↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル【無】の俺が世界最強 スキル無しと馬鹿にされた俺、実は無限に進化するSSS級スキル所持者でした【5月1日発売】  作者: 茨木野


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/315

82.クズが

81.


 サハギンを操っていたのは元クラスメイトだった。


「名前なんつったっけ……こいつ……」


 丸眼鏡の根暗そうな男子生徒だ。小太りしてて、顔にニキビが浮かんでいる。


「ひぃいい! 助けてください命だけはぁあああああ!」


 名前が思い出せないから、とりあえずコブトリと呼んでおこう。

 コブトリは俺の前で土下座している。


 あ、そうだ。俺今顔を変えてるんだったか。

 だからこいつ、俺=松代まつしろ 才賀さいがだってわからないわけだな。


「別にてめえを殺しにきたわけじゃねえ。俺は冒険者だ。この洞窟を調査に来たんだよ」

「あ、そ、そうなんだ……」


「ああ? そうなんだぁ?」

「ひぃい! そ、そうなんですねぇ! すみませんすみません!」


 コブトリはガタガタ震えていた。

 俺がサハギンを圧倒する姿を目撃してるからだろうか。

 俺にはかなわない、そう思ってるんだろう。それゆえ震えてるわけだ。


 ……情けない。勇者が聞いてあきれる。


「てめえ、勇者だろう? なんで盗みみたいなマネすんだよ」

「え? 何でそんなこと聞く……?」


 ずがんっ!


「ひぎぃいいいいい!」


 銃弾でコブトリの手に穴を開ける。


「手がぁあああ! 手がああああああああああ!」


 のたうち回るコブトリに【無傷】を付与して、怪我を治してやる。


「あれぇ!? 手が治ってる!?」

「聞かれたことに素直に答えろ。嘘ついたら撃つ」

「わ。わかりましたあ……!」


 よし。とりあえずこのコブトリから情報を、取れるだけとるぞ。

 まずは……そうだな。


「さっきの質問にこたえろ。勇者のくせに、なんで一人でこんなところに隠れてやがる?」

「そ、それは……ぼ、ボクが勇者軍を追放された雑魚だから……」


「あ? なんだそれ。追放ってどういうことだよ?」

「ぼ、ボクを含めた【B-】ランク勇者たちは、軒並み軍をやめたんだ」


「B-?」

「Bランクのなかでも、低い能力の勇者たちだよ……」


 なるほど。召喚勇者は全員Bラン以上だと前聞いた。だが、その中でも序列が存在するらしい。


「軍を辞めたって……そんなことできるのかよ」

「う、ううん。できないよ。ほんとだったらね。軍を抜けるのは重罪なんだ。今も、ボクは勇者軍の幹部から命を狙われてる」


 だから姿を隠してる訳か。


「あんたも逃亡者ってわけか」

「【も】?」


 ちっ。


「まあ良い。事情は理解した。けどてめえ……」


 俺は銃口をコブトリに向ける。


「てめえが大変な立場だからって、この世界の人間に迷惑かけてんじゃねえぞ? てめえがサハギン使って盗んだ財宝はなぁ、この世界の連中が一生懸命かせいで、手に入れたもんだ。それを理不尽に奪う権利なんて、誰にもねえんだよ」


「ひ! すみません! で、でも……でも! この世界のやつらなんて、どーでもいいじゃないか!」


 ……コブトリがそう叫ぶ。


「だって、異世界から来たボクからすれば! こんな見知らぬ世界の連中なんて! ゲームのNPC同然! どうなろうが知ったこっちゃない!」


 ……NPC、だぁ?

 エリスや、シロ。ここへ来る途中で出会った村の連中。

 彼ら全員、ゲームの、意志無きキャラっていいたいのかこいつは……。


 ふざけんな。


「ふざけんな! なにがNPCだ!」


 ズガンッ!


「ひぎぃいい! 痛いいぃいいいい!」


 いじめグループじゃねえから許してやろうと思ったが、甘かった。やっぱ勇者は軒並み屑だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。