80.黒幕
盗まれたと思わしき宝を回収した後……。
「さて、奥に進むか」
「ダーリンダーリン」
「んだよ」
「宝を回収したんだから、それで良くないですか?」
「あ? 違うだろうが。今回の依頼は、サハギンどもが悪さするから、その調査だろ。どう考えてもこいつらを操ってるボスがいる」
そいつを潰さない限り、依頼は達成とならない。
「まじめですのぅ~♡ そんなとこが……ちゅき~♡」
んちゅー、と唇を近づけてきやがった。ったく、状況を考えろアホが。
とりあえずキスして満足させて、俺たちは前に進んでいく。
「サハギンを操ってるのって誰なんだろうね」
「まあ、なんとなく予想は付いてるがな」
ここへ来る前に出会った村人連中は、勇者がこの街にいるって言っていた。
でも街には勇者の姿が見えなかった。となると……。
進んでいくと、大きめの部屋に出る。この中に人間と、そして無数のサハギンどもの魂を感じ取った。
やれやれ。
「おら、出てこい臆病ものが。いるんだろう、勇者さまよ」
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