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79.宝



 海底洞窟を進んでいく。


「む? ダーリンアレ見て。門番的なあれがいますよ?」


 通路の壁に穴が開いており、そこの前に、サハギンが立っていた。

 エリスの言うとおり、何かを守ってるように見える。


「ダーリン、あの中に人とかいる?」

「いや、魂感知にひっかからないな」

「ほほぅ……じゃあ、お宝を守ってるとかですかな」


 アホの割に鋭いなこいつ。

 しかしお宝ねえ。取られまいとしてるってところから、どうせ、盗んできた宝ものなんだろうな。


 最近、船がサハギンに襲われてるって言うし。

 こいつらが船に積んでいる荷物をとって、この洞窟に隠してる。そう考えるのが自然だろうな。


「取り返すぞ」

「んふ~♡」


 ……またアホがアホ面をさらす。


「優しいな~。ダーリン。宝を取り戻して、元の人たちに戻してあげるんだね! やさしいです!」

「は? 違うが。金が欲しいからだし」


 俺はレールガンで門番サハギンの頭を木っ端みじんに吹っ飛ばす。

 他に敵が居ないことを確かめてから、洞窟の奥へ進む。


「わ! すごい、たくさん財宝がありますな!」


 山のように積まれた金銀財宝があった。

 俺は黒衣ブラックウーズ・コートのなかにそれらをすべてしまう。


「しかしこれ誰に返せばいいんだろうか。警察とかこっちの世界には…………あ」


 エリスがニマーっと笑ってやがった。ああくそ。めんどくせえ。


「ほらダーリン。返すつもりなんじゃないですか~。もー、素直じゃないな~♡ でもそういう不器用な優しさがね、好き~♡」


 うるせえアホエルフめ……ったく。


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