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スキル【無】の俺が世界最強 スキル無しと馬鹿にされた俺、実は無限に進化するSSS級スキル所持者でした【5月1日発売】  作者: 茨木野


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303/312

303.

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 エリンのやつの姿が消える。


『おそらくは姿を消すタイプのスキルだろう』


 風を切り裂く矢が、俺の眉間へと迫る。

 速い。

 だが、見えないほどではない。


 俺は首をわずかに傾ける。

 ヒュンッ!

 風切り音と共に、矢が頬を掠めて後方の木に深々と突き刺さった。


「なっ……!?」


 エリンが驚愕に目を見開く。透明化が消えていた。多分発動に条件があったんだろう。

 必殺の一撃を、最小限の動きで躱されたことが信じられないようだ。


「総員、構えッ! 撃てぇぇぇっ!」


 彼女の号令一下、背後の森から無数の矢が放たれる。

 雨のような矢の嵐。

 プチが「ひいぃぃっ!」と悲鳴を上げて俺の服にしがみつく。


「しっかり捕まってろよ」


 俺は地面を蹴った。

 後退ではない。前進だ。

 矢の雨に向かって、真っ直ぐに突っ込む。


 視界を埋め尽くす矢の軌道を読み、半歩、また半歩と体をずらしてすり抜けていく。

 まるで、最初からそこに道があったかのように。


「ば、馬鹿な……!? この弾幕を、歩いて抜けてくるだと……!?」


 エリンの声が震える。

 俺は一気に距離を詰めた。

 彼女の目の前へ。


「くっ!」


 さすがは守護者、反応は速い。

 即座に剛弓を捨て、腰の短剣に手を伸ばす。

 抜刀と同時に逆袈裟に斬り上げる神速の連撃。


 だが。


「遅い」


 俺は彼女が振り上げた手首を、優しく掴んだ。


「――ッ!?」

「いい腕だ。迷いがない。だが、俺には届かない」


 俺は掴んだ手首を軽く捻り、彼女の体勢を崩す。

 そのまま彼女の背後へと回り込み、無防備な首筋に、手刀を寸止めで突きつけた。


「チェックメイトだ」


 俺が耳元で囁くと、エリンの体がビクリと硬直した。

 森に潜んでいた部下たちも、族長の娘が人質に取られたことで動きを止める。

 静寂が戻った。


「……殺せ」


 エリンが悔しげに唇を噛み締めながら、絞り出すように言った。


「我らエルフは、人間に屈辱を受けるくらいなら死を選ぶ。さあ、殺すがいい」

「断る」


 俺は彼女を拘束していた手を離し、ポンと背中を押した。


「は……?」


 エリンが拍子抜けした顔で振り返る。

 俺は両手を挙げて、降参のポーズを取ってみせた。


「言っただろ。俺たちはただの旅人で、争う気はないって。これで俺たちが敵じゃないってこと、証明できたか?」


 俺が言うとエリンは呆然と口を開け、へなへなとその場に座り込んでしまった。

【おしらせ】

※2/2(月)


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― 新着の感想 ―
圧倒的すぎるね、エルフの嫁がいるから殺生はしないてことかな?元王族だったっけ?
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