302.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺の声が森に吸い込まれていく。
一瞬の静寂。
やがて、ザッ、と草を踏む音がして、木々の奥から一人の影が姿を現した。
長い耳に、透き通るような白い肌。
金色の髪をなびかせた、美しいエルフの少女だ。
だが、その手には身の丈ほどもある巨大な剛弓が握られている。
可憐な見た目とは裏腹に、全身から放たれる気配は、熟練の戦士そのものだった。
「アニキ、きれいなおねえちゃんだよぉ」
……騙されてはいけない。俺にはわかる。あの目は、獲物を狩る目だ。
俺は警戒を解かずに、彼女を見据える。
彼女の後ろには、まだ数多くの気配が潜んでいる。
おそらく、部隊を率いるリーダー格。
年齢的に見て、族長というよりは、その血縁者といったところか。
「人間。我が聖域に何用だ」
鈴を転がすような、しかし氷のように冷たい声が響く。
俺は事を構える気はない。ここは、穏便に済ませられる方向で。
「ただの旅人だ。道に迷い込んだだけさ。他意はないし、その子にも危害は加えない」
俺は肩をすくめて、努めて友好的に答える。
プチも俺の背中で、コクコクと必死に頷いた。
「そーだそーだ! おいらたちは、善良な迷子だぞ!」
少女の視線が、俺たちを射抜く。
値踏みするように細められたその瞳には、侮蔑の色が混じっていた。
「旅人、か」
彼女は鼻で笑った。
「白々しい嘘をつくな」
「嘘じゃないぜ?」
「ただの旅人が、我ら精鋭の矢の雨を、肌ひとつ傷つけずに躱せるものか」
彼女が剛弓を引き絞る。
ギリリリリ、と弦が悲鳴を上げるほどの張力だ。
「それに、その身から滲み出る血の匂いと、練り上げられた『闘気』。尋常なものではない。貴様、何人殺してきた?」
「……人聞きが悪いな」
ちっ。どうやら、誤魔化しは通じないらしい。
こちらの実力を正確に測り、その危険性を察知している。
優秀な狩人だ。
「侵入者の戯言になど耳は貸さん。我が名はエリン。この森の長の娘にして、守護者なり」
エリンと名乗った少女は、殺気を膨れ上がらせた。
さっきまでの威嚇とは違う。
明確な殺意。
「嘘つきには死を。これ以上、我らを愚弄するなら容赦はせん」
ヒュンッ!
警告代わりの一射ではない。
風の魔力を纏い、旋回しながら迫る必殺の一撃。
俺はプチを抱えたまま、地面を蹴った。
「交渉決裂だな」
【おしらせ】
※1/30(金)
新作、投稿しました!
ぜひ応援していただけますとうれしいです!
URLを貼っておきます!
よろしくお願いいたします!
『奈落の【魔法杖職人】が、自分の作る杖は神話級魔道具だと気付くまで~「魔力ゼロの役立たず」と森に捨てられた元聖女、廃工房で物作りしてたら、いつの間にか世界中の英雄から神職人として崇拝されてた~』
https://ncode.syosetu.com/n9638lr/
広告下↓のリンクから飛べます。




