300.
プチとともにエルフの里へとやってきた。
人里へ行き、情報を得るためだ。
現実世界から帰ってきたが、まだ俺の女達――特に、エリスとは再会できていない。
彼女らが今どこに居るのか、それを探るためには、情報が必要なのだ。
さて。
エルフの里へ来たはいいが、俺たちは歓迎されていないらしい。
殺意をひしひしと感じる。
無論、そんなものは目に見えない。気のせいだという輩もいるかもしれない。
だが、幾度の戦いを経て、俺は確信を得ている。
殺意、気配といった、目に見えない圧力は必ず存在する。
見えなくてもある。
肌をチリチリと焼くようなその感覚を、俺は戦いの中で嫌というほど身につけてしまった。
「ど、どうするのぉ、アニキ~」
プチが情けない声で、俺の背中にすがりついてきた。
ズシリ。
重い。
こいつ、ドラゴンだろ。
空を飛ぶ生き物が、こんな重金属みたいな密度でいいのか。
「離れてろ。怪我したくねえならな」
「あう……ちゅき……♡」
なぜそうなる。
プチが頬を赤らめ、嬉しそうに体をくねらせる。
尻尾がパタンパタンと俺の足を叩いている。
「オイラを傷つけないようにっていう、優しさでしょ?」
どうして俺の周りの女は、こういう時だけ無駄に察しの良い奴らばかりなのだろうか。
「わかってんなら、頭を低くして伏せてな」
「ひぃい!」
俺が言うが早いか、敵が攻撃を開始してきた。
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