296.
白輝聖金竜が、尻尾をブンブンと振りながら後ろから着いてくる。
身の上話を聞いてしまった以上、ほっとくわけにもいかないからな。
『兄貴はどこへいこうとしてるのっ?』
白輝聖金竜が、目をキラキラさせて無邪気に尋ねてくる。
今更だが、俺に接触してくるこいつを、もう少し怪しんでおいたほうがよかったかもしれんな。
あのクソ女神の手下とか、勇者の関連の。
ズデッ!
『ぶべっ! いったい~』
盛大な音を立てて、そいつは地面に顔面からダイブした。
俺はこめかみを指で押さえた。
とんでもなく、間の抜けたやつだ。
こいつが女神の刺客? まあ、ゼロではないと断定はできんが。
まあ、気にしすぎか。それに、あのクソ女神はもう滅んだのだ。刺客などはいないと。
そこもまた、断定できないか。
『ふえーん、膝小僧すりむいた~。いたい~』
そいつは涙目で鼻をすすり、赤く腫れた膝をさすっている。
「白輝聖金竜は、プラチナでできてるんじゃないのかよ」
【無傷】を発動させた。淡い光が傷口を包み込み、傷がなかったことになる。
『自分、うろこに含まれるプラチナ成分が薄いんだ~……』
しょんぼりと肩を落とし、いじけている。
「なるほど。防御力が低くて、怪我しやすいと」
『そうそう~……って、ああ! どうなってるんだー!? 怪我がなおったぞー! わー!』
そいつは弾かれたように顔を上げ、自分の膝をペタペタと触って確認している。
俺は深く深くため息をついた。
こいつ、一人でよくここまで生きてこれたな、ほんとに。
【おしらせ】
※12/24
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