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295.自分語り
白輝聖金竜のガキを助けたら……なんかくっついてくるようになりやがった。
『兄貴~。まってよぅ、兄貴~』
どすどすどす、とやかましい足音をさせやがる……。
っち。
「おい竜野郎」
『はいっ!』
「ついてくんな」
『いやだいっ!』
「……なんでだ?」
『強い兄貴にほれちまったんだっ!』
……俺は足を止めて、白輝聖金竜を見やる。
『自分……弱い。父ちゃん母ちゃんも、そのせいで、食われちまった……。弱肉強食は、世の常だから、しょうがないけどさ……』
「…………自分語りをしろと、誰が言った」
『自分のこと知ってもらおうかと……』
「…………」
ああ、くそ。そんなの聞いてしまったら、捨て置けないじゃあないか……畜生。
かといって、俺に着いてきたら、ヤバい連中に関わることになる。
『そばに置いとくのがいいのではないかぁ?』
と妖刀が余計なことを言う。だまっとけ……ったく……。




