292.わかってて
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
屍竜をぶん殴った。
黒獣の義手。この義手は、触れただけで相手を食らう呪物だ。
屍竜は殴られた部分の肉がごっそりとえぐられている。
俺の小さな拳では通常なら不可能なほどの、広範囲の組織が食い破られていた。
『異能者や怪異と戦ったことで、呪物を扱う技量までもあがったようだなぁ』
妖刀がカタカタ……と鞘をならしながら笑う。
「そんなことでレベルが上がるのかよ」
『うむ。未知なるものを食らうことで、生物はより強くなれるからな』
「ふぅん……」
たしかに前よりも、義手を大きくしたり、元のサイズに戻したりするのが、スムーズにできるようになっていた。
あっちの怪異や異能者は弱すぎた。
そんな雑魚といくら戦っても成長は見込めない……と思っていたんだが。
どうやら、あの雑魚達と戦ったことによって、俺も新たなる力を手に入れていたらしい。
あっちでの経験が、無駄ではなかったわけだ。……良かった。
『良かった、か。まあ時間の無駄にならなくてよかったのぅ』
「……そういう意味じゃあねえよ」
『わかっておるよ。主の大事な女性たちを待たせ、寂しい思いをさせていたのに、何も得るものがなかったとなれば……あやつらに申し訳ないからのう』
……ちっ。わかってて言うんじゃあねえよ、くそが。
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※11/15
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