287.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
……ゆっくりと目を開けた。
最初に耳に入ったのは、獣の鳴き声と鳥のさえずり。
そして、肌に感じる柔らかな日差し。
鼻をつくのは、むせかえるほど濃い緑の匂いだった。
「…………」
むくりと上体を起こす。視界いっぱいに広がるのは、鬱蒼とした森の緑。
周囲の気配を探るが、こちらに向かってくる殺意はない。ひとまず安全だ。
右手、左手――義手。見慣れた自分の体。
服装は現実世界のままだが、別に困ることはない。
妖刀も、幸運銃もある。十分だ。
そして何より、俺にはスキル【無】がある。
「妖刀、起きてるか?」
『無論だ』
……そもそも、こいつに“寝る”という概念があるのか。
「俺はどうなった? ここはどこだ?」
『あの白い空間で神と会ったあと、主は突如ここに現れた。それから数時間ほど、眠っていたな』
「そこはいい。どうでもいい」
本題は別にある。
妖刀が、くくっと笑った。
『大気中の魔力を分析した。おめでとう……ここは、おぬしが帰りたくて仕方なかった、異世界だ』
【☆★おしらせ★☆】
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