表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

229/289

229.見かけによらず



 俺は桜鬼を討伐して見せた。

 魔力結晶を回収し、ほっ……と息をつく。やっぱりこいつも魔物だったみたいだ。で、倒せば結晶を回収できると。


「結晶、もえて無くて良かったよ」


 俺は松本城の天守閣から飛び降りて、地上へとやってきた。


「よぉ」


 無一郎に声をかける。

 やつは「ご苦労」とねぎらってくれた。


「んじゃ、さっさと」

「待て」

「他の連中の呪いを解く……って、どうした?」


 ぽかーん……と無一郎が口を大きく開く。


「んだよ?」

「いや……おまえ、今呪いを解くといっていたな?」


「ああ。桜鬼の攻撃に巻き込まれた連中が、まだ桜のままだろう?」


 あちこちに、桜の木がある。これは桜鬼の呪いの影響によるものだ。

 桜鬼が死ねば呪いは解除されると思ったんだが、死後も呪いは残っているらしい。


「こいつらを元通りにしないと、任務完了じゃあねえだろ?」

「…………」


「なんだよ、いちいち驚きやがって」

「いや……その、なんだ。おまえ……用事が済んだら、さっさと帰るものだと思っていたから……」


 ……なるほど。

 この刑事は、俺のことそういうやつだって思ってるようだ。


 魔物を倒したらそれで終わりと。


「ふん。勘違いするな。俺は別に、こいつらのために呪いを解くんじゃあないからな」

「は、はぁ……? じゃあ、なんのために……?」


 ……。

 …………。

 ………………それは、まあ。


「【無害】!」


 俺は【無】スキルを進化させ、呪いを解く無害を発動。

 そこら中にいる元桜の木たちの呪いを解いた。


「帰るぞ!」

「あ、ああ……」


 俺の隣を、無一郎が歩く。

 こっちを見ているのがわかった。


「んだよ」

「いや……おまえって、見かけによらないな、って思って」


「うるせえ」

【☆★おしらせ★☆】


好評につき連載版はじめました!!

ページ下部にリンクがございます!!


【連載版】無能令嬢、【極東の悪魔】のもとに身代わりで嫁ぐ~「妹の代わりに死んでくれ」と親から言われたので、家から出て行くことにしました。でも嫁ぎ先の人たちは皆いい人たちで幸せです


または、以下のULRをコピーしてお使いください。


https://ncode.syosetu.com/n2756ju/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ