213.報復
光鹿が攻撃してきた。
悪いが、俺のために死んで貰う。
「ディガァアアアアアアアアアアアアアアア!」
かっ……! と強い光が角から発せられる。
目くらましか。
一瞬で光鹿は突っ込んできて、俺の肝臓を狙って突進。
……完全に急所を狙ってきたな。
だが、悪いな。
がしっ!
俺は角を手でつかんでいた。
「ディガッ!?」
「俺の目は……特別製でね」
俺の目は呪物になっている。
この程度じゃ目くらましにもならないし、的の動きは……俺の目には止まって見えるぜ。
「よぉ……鹿野郎。このダム池の底によぉ……たくさんの人骨があるんだが。それ……てめえの仕業だろ?」
「でぃ、ディア…………」
焦ってる。ああ、やっぱりそうだ。
「おまえ、人食ってやがったな。そうやってフラッシュをたいて、運転手をびびらせ、ダム湖に沈めてから食ってたわけだ」
ダム湖の隣、県道には【落下事故多発】の看板があった。
多分この魔物が、人を襲っていたんだろうな。
「なあ、バケモノの先輩として、一つ教えておいてやるよ」
ばきっ! と俺は素手で光鹿の角を折る。
「やったら……やり返される」
ちゃきっ、と俺は光鹿の眉間に幸運銃をつきつける。
レールガンを、ぶっ放す。
ズドォオオオオオオオオオオオオン!
……光鹿の頭が吹っ飛んだ。
胴体だけがその場に残る。
俺は義手で鹿の胸をつき、そしてそこから、魔力結晶を回収。
すると鹿はチリとなって消えた。
『こっちでもおまえ様は無敵だな。さすがだ』
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