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スキル【無】の俺が世界最強 スキル無しと馬鹿にされた俺、実は無限に進化するSSS級スキル所持者でした【5月1日発売】  作者: 茨木野


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211.尾行

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



 木曽ってところにやってきた。

 零美と同じ部屋になってしまった……。


「すぅう……むにゃあ……」


 夜。零美がだらしない顔で眠っている。

 妖刀の睡眠毒で眠らせておいたのだ。


「よし、行くか」


 俺は制服を黒衣ブラックウーズ・コートへと替える。

 黒いマントを来た……うん、こっちの世界だと目立つな。


 フードをかぶり、周囲の色と同じ物へと変化させる。

 ……出かける前に、部屋に置いてあったメモ帳に、ちょっと出かけると書いてあった。


 勘違いするなよ。

 別に俺は、こいつのことなんてどうでもいい。


 が、俺が居ないのに気づいた零美が、起きて夜ふらついて、その間にあの追跡者がやってきて連れてかれたら嫌なだけだ。


『誰も聞いてないぞ、おまえ様の言い訳なんて』

「喧しいわ」


 それと黒衣ブラックウーズ・コートの一部をちぎって、零美に側においておいた。

 何かあったときのための保険だ。


 これも別に零美のために『もういいから、さっさと行けば良いのでは?』


 ……妖刀に突っ込まれたので、俺は外に出る。

 夜。月あかりだけの暗闇の中を、俺は走る。

 線路があったので、その上を跳びながら走る。


 乗用車なんて目じゃないくらいの早さで走る俺。


 目的は……山の中にいるという、魔物だ。

 そう……魔物。この世界にも、いるらしい。

 妖刀がそう言っていた。


『我らの目的は魔道具、世界扉ワールド・ドアを作ること。そのためには素材、そして……拠点がいる』


 素材と拠点か。

 向こうから持ってきた素材はあるがな。


『魔道具作りには、魔力結晶が必要となる』


 魔力結晶っていうのは、魔物の体内等から取れる、魔力を帯びた結晶のこと。

 これが魔道具のバッテリーになるんだそうだ。


『世界をつなぐほどの強力な魔道具を作るためには、それ相応の量の魔力結晶が必要となる』


 それを今から獲得しに行くってわけだ。

 ……しかし、そんなにたくさん手に入るだろうか。


『というと?』

「普通に、現実で生きてて、魔物に出会ったことねーぞ」


 高校生になるまで、俺は人生で一度だって魔物に会ったことがない。

 この世界に、大量の魔物なんているんだろうか……。


『それは、魔物を狩るものがこの世界にもいたからだろうな』

「? なんだそりゃ」


『まあ簡単な言葉で言うと……追っ手だ』

「…………」


 またか。

 だが……殺気は感じない。


『おまえ様よ。今追ってきてるのは、さっきの追っ手とは違う。おまえ様が警察署を出たあとに、付けてきたやつと同じだ』


 ……あいつか。

 俺を尾行していたやつか。


『相当な手練れだな。気配を消すのが上手い。おまえ様が殺気と魂を感知できないレベルだ』


「……そいつは、俺と同じ帰還者なのか?」


『さぁな。しかし……魔力総量でいえば、おまえ様の圧勝。戦闘力も主には数段劣る。そう考えると、この世界に元からいた人間だろうよ』


 こっちの世界でも、俺みたいな特別な力を持ったやつは一応いるってことか。


『どうする?』

「邪魔しないなら、ほっとく」


 殺気を感じないってことは、多分、彼我の実力差を理解してるんだろう。

 さっきの追っ手とは違う。


 俺の行く手を邪魔しないならほっとく。そうじゃあないなら殺す。


『シンプルだな』


 

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