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207.山の中



 プラベートジェットのおかげで、長野にはめちゃくちゃ早く到着した。

 松本市っていう、長野県の真ん中のあたりに、空港があるそうだ。


「まじで山のなかにあるんだな……」


 しかしそんなに頻繁に飛行機が飛び立ってる様子はない。

 待合室も閑散としていた。


 外に出ると、リムジンがお出迎えしててくれた。


「さ、いこうサイガくん!」

「いこうって……おまえ、どこ行くかわかってんの?」


「わからない! どこにいきたいの?」


 ……ほんと変なのしかいないな、俺の周りの女って。

 やれやれ。


「適当に、なんか山奥に向かってくれ」

「四方が山だけども?」


 ……まじか。

 まじだ。

 正面左右、そして背後。どこを見ても山が広がっている。


「長野は、山の間に人が住んでいるからね」


 川で削られた平地をみんな利用してるらしい。

 へえ……。


「いいよ、どこでも。なんか……そうだな。人がいなさそうなとこ」

「? どこも人ほとんどいないよ」

「そうなん……?」

「そうなん」


 どうやら若者は皆都会にいってしまうらしい。

 長野……大丈夫か……?


「もういいよ。適当に、人が最も少なそうなとこ連れてってくれ」

「じゃあ南に行こう。木曽ってところが、いいよ。本当にびっくりするくらい人いないから!」


 ここですら、人があんまりいないのに、さらに人がいないの……?

 それ本当に日本なの……?

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