172.鬼ぃ
俺たちはパーティを二手に分けることにした。
俺とエリス。
神坂さん、シロ、マリン。
内訳はこんな感じだ。
「なんでマリンちゃんがこの大量殺戮兵器と一緒なんですぅう!?」
涙目で、マリンが俺に訴えてくる。
「おまえは制御装置だ。あれが暴れたら、すぐに眠りの歌で機能停止させろ」
マリンにはあの超人勇者……超勇者を止めるスキルがある。
眠らせて、その後の移動はシロに任せる。という布陣だ。
「マリンちゃんひとりにあんな危ないもの任せないでほしいですぅ!」
「シロがいるだろ」
「赤ちゃんじゃあないですかぁ……! むりむりむりぃ~!」
俺たちが話してるよこで、「ほえ?」と神坂さんが首をかしげる。
「大量殺戮兵器って、なぁに? 松代君そんな凄いの隠し持っていたの?」
「「…………」」
「ほえ? どうして黙るの、二人とも?」
面と向かってあなたですなんて言えなかった……あ、やべ。
そうだった、この人俺の心を読めるんだった。
「なるほど……大量殺戮兵器……か……」
神坂さんがちょっと寂しそうな顔になる。
しまった、彼女を傷つけてしまったか……。
「なんか、かっこいーね!」
「お、おう……そう……」
「うん! なんか強くてかっこいー!」
「そ、そうすか……」
良かったミサカさんがパーで。
「パー?」
「さ、いこうか! マリン、後任せるな!」
ぽんっ、と俺はマリンの肩をたたく。
「ちょ!? 丸投げ!? なにか秘策的なものをくださいよ!」
俺はいくつかマリンに、大賢者のところでゲットしたアイテムを分け与えておく。
通信用に、黒衣の破片を渡しておく。
離れてても、これを通して、俺と通信できるのだ。
「後は自分でなんとかしてください」
「ふぇー……鬼ぃ~……」
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