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154.やべえ女



 ……エリス達とやってる姿を、ミサカさんにバッチリ目撃されていたようだ!


「神眼ってそんなことまでできるんだ……」

「う、うん……ごめんね……」

「あ、いや……うん……」


 しかし、あれだな。

 この人……ちょっとバカ正直すぎないか!?


 そういうの見たらさ、黙っておけばいいのに。

 なんでわざわざ俺に言ってきたんだろうか……。


「ごめんね、わたし、嘘付けなくて……」

「そうなんだ……」


 確かに向こうの世界にいたときも、ミサカさんはいつも正直に生きていたな。

 女神のクソ野郎に、俺が奈落に落とされるときも、一人だけ異を唱えてくれていたっけ。

 そうだよ。

 この人はあのとき、一人だけ反論してくれた。俺を助けようとしてくれた人じゃ無いか。

 なら……うん。

 今回ののぞきの件、許してあげてもいいんじゃないか……?


「ごめんね、松代まつしろ君」

「いや、いいよ。のぞき見された件は許すよ」

「ありがとうそしてごめん!」

「そしてごめん!?」


 まだ何かしてるのこの人……?


「わたし……のぞき見してただけじゃないんだ!」

「??????」


 どういうことだろうか……。


「実は……バッチリ、聞いてました!」

「聞いてたって……まさか、その……」

松代まつしろ君がエリスちゃんたちをアンアン言わせてた、とこ!」


 盗み見だけじゃなくて盗聴までされてたってこと!?


「え、ど、どうやって……。あ、全身が聖武具だから、その耳も聖武具で、遠くの音まで聞こえるってこと?」


「ううん。神眼で音を聞いてたの」

「目で音聞いてたってどいうこと!?」

「わたしにもわからない!」


 そ、そっかぁー……。

 な、なんていうかその……。


 ミサカさん、ほんと、やべえ人だったんだなぁ……。

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