131.救助
人間を爆弾にする勇者がこの中にいるらしい。
大量の人間爆弾たちが、こちらににじりよってくる。
……全員の表情が恐怖にゆがんでいた。
そりゃそうだ。誰だって死にたくないってもんだ。
「うわああああ!」「しにたくないよぉおおお!」
……絶叫する予備軍ども。
こいつらを無理矢理戦わせている元凶がどこかにいるはずだ。
それを探し出そうにも、今は予備軍の奴らに囲まれている。
どうするか?
「マリン! 呪いの歌で眠らせろ!」
「は、はいぃい!」
俺をここへ連れてきたマリンが、船の外で待機していた。
マリンが聞いたモノを眠らせる歌を発動させる。
俺には呪いが効かない。
だが、予備軍どもは違う。マリンの歌を聴いて、その場に崩れ落ちる。
よし。
動けなくして、俺はすぐさまこいつらのそばへ行く。
そして、【無害】を発動させる。
あらゆる呪いを解除する力だ。
これにより、予備軍を爆弾に変えていた呪印を解く。
それと同時に眠りから覚ます。
「は、ありがとうございま……ぶげっ!」
呪いを解いた後、予備軍をけとばし、船から脱出させる。
いつ爆発するかわからない。だが、俺にはなんとなくだが、爆発の条件がわかっていた。
爆発に巻き込まれないように、呪いを解いたやつらから順に、片っ端から外にぶんなげる。
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