116.本丸
マリンとエリスの活躍によって、黒犬の雑魚どもはあらかた片付いた。
あとはその親玉を処分するだけだ。
「エリス。おまえは待機」
親玉の部屋の前で、俺はエリスに指示を出す。
彼女は素直にうなずく。さすが、付き合いが長いだけあるな。俺の言いたいことを理解できている。
この中に居るのは勇者だ。今までの有象無象どもとは違う。
特に厄介なのは神の力が付与された、聖武具って武器のことだ。
あの武器を使われるとこの世界の人間たちは手も足も出ない。
勇者の相手は、怪物がやるしかない。
「わかった。ダーリン、がんば!」
「おうよ」
エリスは俺の足を決して引っ張らない。
自分がついていったら、足手まといになることを十分理解してる。だからついてこないのだ。
ほんと、イイ女だよこいつは。
「いくか」
俺は部屋の中に入る。
……瞬間、俺の意識は途絶えた。
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