表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

108/289

108.みそ

108.


 女達を満足させ翌日。

 賢者の小屋にて。


「んふぉ~! うまいれふ~!」


 雑魚がリビングで、俺の作った朝食を食べている。

 

「この鯖ミソってやつめっちゃうまーですぅ~!」


 マリンが食ってるのは日本食だ。サバミソっつっても、使ってる魚はサバっぽい別の異世界魚だが。


 でも味付けにつかってるミソは、俺が作ったモノである。


「この甘いタレはなんですぅ?」

「ミソ」

「聞いたことないですぅ。なんですぅ?」

「異世界の調味料だよ」


 なんでそんなもんがあるのか?

 答えは単純だ。妖刀の毒から生成したのである。


 妖刀はあらゆる毒……つまり、化学物質を作り出すことができる。

 化学物質、すなわち、調味料もだ。


 よって妖刀からも調味料ミソを作ることができたのである。

 同じ理屈でしょう油を作ることもできる。


 最近妖刀を戦闘で使わなくなったが(剣での近接より銃での戦闘のほうになれたからな)、こういう使い方もできるので捨てないで居る。


『くく……我を使って味噌を造るやつはおまえが初めてだよ。面白い男だよ全く』


 妖刀はこんな使い方されてもどこか楽しそうだった。変わった剣だなほんと。


「旦那様はすごいですぅ。ベッドでも最強だし、お料理も最強だなんて!」

「と言っても、俺の料理は大賢者由来なんだよな」


 俺がやったのは、大賢者の知識から、作り方を調べただけにすぎないのである。


「そーです! 料理を実際に作ったのは、このわたし! 第一夫人!」


 エリスのアホはアホだけど料理がうまいのだ。

 俺が大賢者から引き出した知識を元に、精度の高い日本料理を作り出せるほどにはな。


「まりんちゃんこのパーティ入ってよかったですぅ~♡」


 ちなみにシロは無我夢中でご飯を食っていた。

 お気に召してなによりだよ。


「でぇ、これからどうするんですうぅ?」

「神聖皇国を引き続き目指す」


 ここから西の果てにある、神聖皇国。そこに勇者軍の本拠地がある。


 俺を虐めていた勇者軍の一人、木曽川。

 そして勇者軍たちに力を与えている女神……這い寄る混沌。


 こいつらをぶっ倒しにいくのが、俺の目的である。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ