表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

100/289

100.落着



 俺は右手を伸ばし、マリンの母ちゃんの頭を掴む。


「こ、殺さないで!」

「殺さねえよ」


 俺の左腕は黒獣の腕。触れたものなんでも食べるのだ。

 この女には、槍のせいで人を傷つけてた記憶がある。


 このまま正気に戻ったらきっと辛い気持ちになってしまうだろう。


 俺はこの女が操られてたときの記憶だけを、食べる。

 どくん、と俺の中に記憶が流れてきた。


 うん。


「これでは悲しくなることはないよ」

「ほんとですぅ?」

「ああ」


 ほぅ、と安堵の息をつくマリン。

 俺もまあ、良かったって思ったね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
みじか
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ