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僕の友達

作者: 楢崎 藤子

あれは僕が中学生くらいの事。

当時の友人たちから置いてけぼりを食らい、トボトボと一人で道を歩いていた夏の夜道。

道を間違えていたことに気付いて戻った先で、赤い服を着た女の子と目が合った。

「どうしたの、お嬢さん?」

何となく気になったので声をかけるが、女の子はジッと見つめてくるばかりで反応は無い。もしや早とちりだったろうか。と思って、ちょっと恥ずかしい気持ちになった。

「この辺は車の通りが激しいし、夜も近いから早く帰った方がいいよ」

反応が無いことを承知の上で、女の子を諭していたら、母親らしき女性が駆け寄ってきた。

泣いて女の子を抱きしめる彼女に安心した僕は、突然もうれつな眠気に襲われて、段々と多くの声を聴きとれるようになってからは記憶がない。


「気が付いたら、病院のベッドだったよ」


暑い夏が近いという事もあり、気の合う学友二人と怪談話をしていた僕が、中学時代の経験を話すと友人たちから「趣旨が違う!」と指摘され、自分でも感じていたのでハッキリ言ってもらえて安心した。

「道間違えて戻って、ホラー展開かと思ったら人身事故って、わけわかんなくなるわ!」

「戻らなくても良かったのに」

「赤い服って、お前それ、出血してんじゃねぇか?」

「大丈夫、女の子には傷一つ付いていなかったよ。赤い服の原因は、額を切った僕」

誇らしい気持ちで親指を立てた僕に、学友たちは「何も大丈夫じゃねぇよ」と呆れ果てていた。







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