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夢もいいものばかりじゃない
夢というものは見ている間はそれを夢だなんて思わないし、だいたいの場合は起きれば忘れてしまうものだけれど。奇妙な夢ほど覚えていたりするというのも、またよくある話である。
苔むした岩がいきなり意味のわからないことを話しかけてきたと思ったら追いかけられる夢だとか。あるいは、周囲から電燈で照らされまくって影ひとつない場所で、逃げても逃げても眩しいままだったりだとか。
いい経験よりも辛い経験をしたり、怖い思いをしたりしたものほど覚えている割合が多いものだが。
……追われる系の夢多くない?
なんて、嫌な夢から覚めたときほどそんなことを考える。
現実が辛いんだから、せめて夢でくらいいい思いをしたいものだと思いつつ、寝起きだというのにどっと疲れた気分になりながら寝床から起き上がった。
お題:苔、夢、電燈




